【映画評2】「比較法」のためのDVD案内(小森田秋夫)
小森田秋夫(掲載:2014.07.24・リンク先の内容は今後も随時更新されます)
映画に映し出された法や裁判の姿だけでなく、世界のどこで、いつ、何が起こったかについて知る手がかりとなる作品を紹介する。
史実に基づくものも含め、フィクションであることを踏まえつつ学び、楽しもう。
詳しくはこちら→「比較法」のためのDVD案内(小森田秋夫)(内容は随時更新されています)
さらにこちらもどうぞ→小森田秋夫「ロシア・東欧法研究のページ」
本HPではこちらの関連ページをどうぞ→【関連リンク・書籍紹介】ロシア・東欧の法
一部紹介
上記リンク先(DVD案内)のリストから、一部を紹介します。その他のDVDについては上記リンク(DVD案内)を参照してください。
1960~70年代のモスクワ |
モスクワは涙を信じない |
1979年 |
監督ウラジーミル・メンショフ |
1950年代後半から70年代後半にかけてのモスクワを舞台とする、性格の異なる3人の女性の友情物語。田舎の暮らしとエリートの住む憧れの都モスクワと の対比、女性の社会的地位の向上と伝統的な男性観との葛藤、未婚の母や女性の結婚難など、当時のソ連の現実の一端が切り取られている。 |
第2次世界大戦下ポーランドのユダヤ人 |
ワルシャワ ・ゲットー Nina's Journey NEW |
2005年 |
監督レーナ・アインホルン |
ドイツ軍支配下のワルシャワで、約40万人のユダヤ人のうち生き延びたわずか数百人のひとり、少女ニーナとその家族のたどった苦難の道を、実際の映像と彼女自身の回想とを交えて描いた物語。 ユダヤ人に対するポーランド人の多様な顔も垣間見える。戦後のポーランドからも逃れて一生を送った地、スウェーデンの作品。 |
統一後の旧東ドイツ |
グッバイ、レーニン |
2003年 |
監督ヴォルフガング・ベッカー |
1989年の 「ベルリンの壁」 崩壊後のある東ベルリン家族の物語。コメディータッチで描かれた家族愛と重ねあわされた、資本主義化する現実へのまなざしにも注目。 |
内戦後のボスニア |
サラエボの花 |
2007年 |
監督ヤスミラ ・ジュバニッチ |
1992~95年のボスニア内戦の残した深い傷痕を抱えた母娘が、それとどう向き合い、生きてゆくか。ボスニアの悲劇をとおして普遍的なテーマに迫る女性監督の作品。 |