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【特論5】アフリカ社会とジェンダー(富永智津子)
富永智津子(掲載:2014.05.28)
ここでは、女性史やジェンダーに関連する論文やシンポジウムのレジュメなどを紹介します(→アフリカに関するエッセイはこちら)。
まず【特論5】Ⅰでは、1926年、アフリカの言語と文化に関する研究を目的としてロンドンで創設されたInternational African Institute(IAI)の機関紙 AFRICA(年4回刊行)に掲載された諸論文を紹介します(→文献リストはこちら)。初代の代表は、間接統治の主唱者で有名な Frederick Lugard (写真)。執筆者の中には、イギリスの社会人類学の泰斗 E.E.Evans-Pritchard(写真)と彼によって訓練された弟子たちも含まれています。論文はIAIの厳重な審査を経ており、学術論文として、当時の一定の水準に達していたものと言えます。アフリカ社会の歴史は、文字記録が残されていない領域が多く、人類学的な現地調査に基づくこれらの諸論文は、1920年代以降のアフリカ社会のジェンダー関係やそのヨーロッパ文化との接触による変化を知る上で貴重な情報であるといえます。できれば、これらの論文の対象となった地域の現状を調べ、過去との比較研究ができれば、アフリカ社会の歴史的変化が跡付けられるでしょう。論文を読む際、ヨーロッパ人(中には現地のアフリカ人研究者も含まれていますが・・・)の価値観に加えて男性のジェンダーバイヤスがどのように入りこんでいることへの留意が不可欠です。しかし、文化人類学という、対象をできるだけ正確に叙述するという研究方法に、ある程度の客観性を期待できるとも思っています。翻訳文には、掲載雑誌の頁を左上に記載してあります。もし、論文執筆に引用される場合には、原語の論文も参照してください。
【特論5】Ⅱは、その他の論文やシンポジウムのレジュメなどの紹介です。
【特論5】Ⅰー①原住民法廷記録(アフリカ)(富永) :武内進一氏によるコメントあり
【特論5】Ⅰー①民俗学的調査方法としての原住民法廷記録の研究(アフリカ社会とジェンダー:富永智津子)武内進一氏によるコメントあり 【特論5】Ⅰー① R. De Z. ホール「民俗...
続きを読む【特論5】Ⅰー②カサイ州レレ社会の一妻多夫制(富永)
【特論5】Ⅰー②カサイ州レレ社会における一妻多夫制について(アフリカ社会とジェンダー:富永智津子) 2014.05.17掲載:富永智津子 【特論5】Ⅰー② メアリー・テウ ...
続きを読む【特論5】Ⅰー③ ダホメーにおける女性婚に関するメモ by Herskovits【参考資料:最近の女性婚に関する論文紹介あり】
【特論5】アフリカ社会とジェンダー 【特論5】Ⅰー③ メルヴィル・J・ハースコヴィッツ 「ダホメーにおける『女性婚』に関するメモ」 Melville J. He...
続きを読む【特論5】Ⅰー④ アフリカ人の道徳性 by Godfrey Wilson (タンザニア南部の事例:祖先崇拝・妖術・呪術)
【特論5】アフリカ社会とジェンダー 2014.10.17掲載:富永智津子 【特論5】Ⅰ―④ アフリカ人の道徳性 by Godfrey Wilson Godfrey Wi...
続きを読む【特論5】Ⅰー⑤ ナイジェリアにおける交換婚-消滅しつつある制度 by C.K.Meek
【特論5】Ⅰ-⑤ ナイジェリアにおける交換婚-消滅しつつある制度by C.K.Meek D.K.Meek,” Marriage by Exchange in Nigeria: ...
続きを読む【特論5】Ⅰ―⑥ アフリカ系都市住民の婚姻関係と親の義務を取り巻く状況の変化by Eileen Jensen Krige(南アフリカ・プレトリアの事例)
【特論5】Ⅰ―⑥ アフリカ系都市住民の婚姻関係と親の義務を取り巻く状況の変化by Eileen Jensen Krige Eileen Jensen Krige, “Chang...
続きを読む【特論5】Ⅰ―⑦ 婚資の機能―「川のウベナ」の事例(タンザニア)by A.T. & G.M. Culwick
【特論5】Ⅰ―⑦ 婚資の機能―「川のウベナ」の事例(タンザニア)by A.T. & G.M. Culwick A.T. & G.M. Cu...
続きを読む【特論5】Ⅰ―⑧ ナイロート系集団とナイル=ハム系集団における女性の地位 by J.H.Driberg
【特論5】Ⅰ―⑧ ナイロート系集団とナイル=ハム系集団における女性の地位 by J.H.Driberg 2014.11.24掲載 執筆:富永智津子 J.H.Driberg...
続きを読む【特論5】Ⅰ―⑨ 東アフリカ原住民の近代的生活 by H.M.T.Kayamba
【特論5】Ⅰ―⑨ 東アフリカ原住民の近代的生活 by H.M.T.Kayamba 2014.12.02掲載 執筆:富永智津子 H.M.T.Kayamba, “The Mo...
続きを読む【特論5】Ⅰ-⑩ カヌリ人の結婚と出産 by R.E.Ellison(訳者注:現在のナイジェリア北東部ボルヌ州-ボコ・ハラムの拠点-の事例)
【特論5】Ⅰ-⑩ カヌリ人の結婚と出産 by R.E.Ellison(訳者注:現在のナイジェリア北東部ボルヌ州-ボコ・ハラムの拠点-の事例) 014.12.05掲載 執筆:富永智...
続きを読む【特論5】Ⅰ-⑪ メンデ社会の一夫多妻制 by E.H.Crosby(シエラレオネの事例)-岡野英之氏のコメントあり
【特論5】Ⅰ-⑪メンデ社会の一夫多妻制 by E.H.Crosby(シエラレオネの事例) 2014.12.17掲載 執筆:富永智津子 E.H.Crosby, “Poly...
続きを読む【特論5】Ⅰ―⑫ 結婚前妊娠とアフリカ人の意見―社会変化に関する一考察 by I.Schapera
【特論5】Ⅰ―⑫ 結婚前妊娠とアフリカ人の意見―社会変化に関する一考察 by I.Schapera 2015.03.02掲載 執筆:富永智津子 I.Schapera, “...
続きを読む【特論5】1ー⑬ オビヴンドゥ人の婚姻儀礼(ナミビア)by Raul Kavita Evambi
【特論5】Ⅰー⑬ オビヴンドゥ人の婚姻儀礼(ナミビア)by Raul Kavita Evambi 2015.03.02掲載 執筆:富永智寿子 Raul Kavita Eva...
続きを読む【特論5】Ⅰ-⑭ アフリカの儀礼は、どの程度キリスト教の体系に統合されうるか?by T.Cullen Young :小泉真理氏によるコメントあり
【特論5】Ⅰ-⑭ アフリカの儀礼は、どの程度キリスト教の体系に統合されうるか? 2015.03.02掲載 執筆:富永智津子 T.Cullen Young, “How fa...
続きを読む【特論】Ⅰ―⑮シエラレオネ保護領における女性の地位の変化 by K.L.Little(1947)
【特論】Ⅰ―⑮シエラレオネ保護領における女性の地位の変化 by K.L.Little K.L.Little, “The Changing Position of Women i...
続きを読む【特論5】Ⅰ―⑯ アカン人の結婚への西欧の影響by J.W.A.Amoo (1946)
【特論5】Ⅰ―⑯ アカン人の結婚への西欧の影響by J.W.A.Amoo (1946) 2015.03.12掲載 執筆:富永智津子 J.W.A.Amoo, “The Eff...
続きを読む【特論5】Ⅰ―⑰ 思春期のアフリカ人少女の扱いに関する昔と今 by G.M.Culwick(1939)
【特論5】Ⅰ―⑰ 思春期のアフリカ人少女の扱いに関する昔と今 by G.M.Culwick(1939) G.M.Culwick, “New ways for old in the...
続きを読む【特論5】Ⅰ―⑱ アフリカ人クリスチャンの道徳性 by Monica Hunter (タンザニア) ,1937年
【特論5】Ⅰ―⑱ アフリカ人クリスチャンの道徳性 by Monica Hunter (タンザニア) Monica Hunter, “An African Christian...
続きを読む【特論5】Ⅱー①奴隷貿易廃止の世界史的意義を問う―西洋史とアフリカ史の接点を求めて(アフリカ社会とジェンダー:富永智津子)
【特論5】アフリカ社会とジェンダー(富永智津子) 2014.05.17掲載:富永智津子 【特論5】Ⅱー① 富永智津子「奴隷貿易廃止の世界史的意義を問う―西洋史とアフリカ史の接点...
続きを読む【特論5】Ⅱー②「ザンジバル保護領(英領)判例集解読の試み―植民地的介入のジェンダー分析」(富永智津子)
「ザンジバル保護領(英領)判例集解読の試み―植民地的介入のジェンダー分析」(富永智津子) 掲載 2015.06.30 執筆 富永智津子 はじめに 東アフリカ沿岸部では、...
続きを読む【特論5】Ⅱ-③「パン=アフリカニズム運動とジェンダー:シャーリー・グレアム・デュボイスの軌跡」(富永智津子)
【特論5】Ⅱー③「パン=アフリカニズム運動とジェンダー:シャーリー・グレアム・デュボイスの軌跡」 掲載:2015.09.01 執筆:富永智津子 これは、東京外大A...
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